武士道に学ぶもの

 私たちがNPO法人西郷隆盛公奉賛会を設立した動機の一つとして、また、一番心掛けなければいけないこととして、現代日本人が忘れかけている「心」というものをもう一度見直して、まず大人がそれを学び実践していくことが重要であると思い設立いたしました。
 その古きよき日本人の心を形成した教えの一つの大きな柱になったものが、「武士道」ではなかったかと思います。
 武士道は、仏教と神道から大きな影響を受けたといわれています。その源は、孔子の箸した「論語」にあり、さらに王陽明が説いた「知行合一」の実践も重要な要素であるといわれています。
 そして、仏教が武士道に与えなかった精神を神道が提供したようです。他のいかなる信条によっても教わることのなかった「主君に対する忠誠、先祖への崇敬、さらに孝心」などが神道の教義によって教えられました。
 また、興味深いこととして、神社の霊廟には礼拝の対象物や器具がほとんどなく本殿にかかげてある装飾のない一枚の鏡が神具の主たるものです。
 この鏡の存在理由の説明は簡単で、鏡は人間の心の表象であるというのです。心が完全に落ち着き清明であるとき、そこには「神」の姿をみることができるというのです。
 したがって、参拝者は社殿の前に立つとき、輝く鏡の面に自分の姿をみて、そして、自分自身の心の内面を見るのです。
 恐らく、西郷隆盛公は、郷中教育、島津斉彬公はじめ様々な当代一流の人々との出会い、二度にわたる流謫生活や度重なる艱難辛苦を体験して、その精神を体得したのだと思います。
 私たちは、その精神を模範として、また基本として、今日本人が一番ないがしろにしている「心」を大切にし、継承して行きたいと思っております。当奉賛会へのご指導・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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